茶の概念を覆すボトリングティーの価値

未体験の日本茶体験を追求するラグジュアリーティーブランド『IBUKI bottled tea』は2022年11月にローンチされました。なぜ私たちが、ボトリングティーというジャンルでブランドを立ち上げたのか。その想いと背景をお伝えします。

令和の日本茶の
現実を知る

平安時代初期から歴史がつづき、文化・伝統的にも奥深い日本茶。 今となっては、日本でも身近な飲料のひとつとなっています。日常生活において茶は様々なシーンで消費されているように感じますが、日本国内における茶の消費量が年々低下しているのが実情です。

特に日本茶(緑茶)の低下は著しく、全盛期に比べると3割も減少していています。 減少の理由として大きなものは以下なのではないかと考えています。

  1. 日本の生活食形態が多様化(様々な食文化を選択できる時代へ)
  2. 茶以外の清涼飲料の台頭

インターネット普及と物流の効率化により選択肢が増えていくことで、既存の需要が変化することは歴史の常ですが、もっと根深い問題なのは価格と流通構造にあると思っています。

日本茶業の衰退には「生産人口の低下」・「消費量の低下」があります。「茶自体の需要はあるのだから生産量は増えていくのでは」と考えがちですが、市場で求められていたのは「低価格茶」です。そこに生産者と販売者の根深いジレンマがあります。

素晴らしい品質と
生産技術が静かに
消えていく

そのような状況のなかで私が一番の問題なのが、日本茶生産技術の衰退だと思っています。「低価格茶を大量に生産する」=「マーケットの勝ち筋」となった現代では、高品質で単価の高い茶葉はあまり必要とされていません。生産者、老舗茶問屋や専門店の倒産・廃業が激増していくなかで、長年培われてきた高度な生産技術は失われていき、それは文化や伝統の消失とも同義だと私は思っています。

日本茶の生育と製造は、まさに一朝一夕で、昨今の異常気象にともなう天候や害虫と戦いながら、土地と品種に合う肥料づくりの研究を重ね、絶妙な技術で製造を行っていきます。技術を習得するのに数十年レベルでの年月が必要だと言われています。

日本茶メーカーとしての
私たちの存在意義

先ほどフローでお話した負の連鎖を解消するためのアプローチとして、私たちがやるべきだと考えているのは「①高価格帯需要の開拓」と「②低価格構造依存からの脱却」だと思っています。

私が継承していく株式会社カネス製茶は、全国有数の茶処である静岡県で創業して半世紀以上になります。地域の生産者の方々と長年ともに過ごしてきたからこそ、何世紀にもわたって、培われたきた技術と品質を途切れさせたくないという想いがあります。そして失われつつある「本当に美味しい日本茶」を多くの方々へ広めていきたい。

そんな想いを胸に、新しい挑戦がはじまりました。

高品質な日本茶と
その文化と技術を未来へ

私たちはそのような状況を受けて、「ボトリングティー」という商品の開発を行ってきました。 「ボトリングティー」とは特別な製法で茶葉のポテンシャルを最大限に引き出しボトルに詰めた リキッドタイプの高級茶です。

ただしボトリングティーを新しい日本茶の楽しみ方としてではなく、日本茶の新しいスタンダードとして確立する必要があります。

2022年11月25日(金)、これまで自社ECサイト内で展開していた「ボトリングティーシリーズ」を、最高級の日本茶体験を届けることに特化したボトリングティーブランド「IBUKI bottled tea」としてリニューアルを行いました。

ファスト思考と消費形態の多様化の世界のなかで、「本物の日本茶」を丁寧に味わうことを目的とし、その付加価値を高めていきます。

小松 元気|Genki Komatsu

IBUKI bottled tea 創業者。65年以上続く、静岡県の茶メーカーである「株式会社カネス製茶」の4代目・取締役。
早稲田大学を卒業後、東京都内で複数スタートアップやベンチャー企業の立ち上げに従事。家業である茶業界が衰退している中で、地域の茶に関係する歴史・文化を後世までつなぐために、2021年に静岡に帰郷。これまでの日本茶体験を異なる価値を広げるために「IBUKI bottled tea」を立ち上げる。

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