世界観の共鳴と、挑戦する意志。帝国ホテルのオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」とIBUKI bottled teaが描く、日本茶の新たな地平。

2025年に開業135周年を迎えた帝国ホテルが、新たな未来へ向けて歩みを進めている。その象徴の一つが、オンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」。
単なるECサイトではなく、「もう一つの新たな出会いの場」を目指すこのプロジェクトにおいて、私たち「IBUKI bottled tea」は、共同開発商品『USTUROI(うつろい)』を2024年11月にリリースした。
なぜ日本を代表するホテルは、コラボパートナーとして「IBUKI bottled tea」を選んだのか。
今回は、帝国ホテル 東京内の歴史あるバー「オールドインペリアルバー」の副支配人(取材当時)であり「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」のアンバサダーである井戸 真氏(以下、井戸)と「IBUKI bottled tea」のブランドオーナーである小松が、日比谷の地で行われた対談を通じて、両者に共通するブランド哲学を紐解いていく。

井戸 真(いど・まこと)
帝国ホテル 東京「オールドインペリアルバー」副支配人(取材当時)
ANoTHER IMPERIAL HOTEL アンバサダー
1994年に入社。ロビーラウンジ、上高地帝国ホテル、帝国ホテル 大阪などで経験を積み、2012年よりオールドインペリアルバーにて勤務。カクテルコンクールでの入賞経験を持つ。
「場所」を超え、
未来を共感でつなぐ
もう一つの
帝国ホテルブランド
の在り方
小松:リリース当時(2024年夏)はありがとうございました。コラボという形でオリジナルのボトリングティーを監修からご一緒できて光栄でした。ここで改めて「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」(以下「ANoTHER」)に込めた想いをお聞かせいただけますか?
井戸:1890年に「迎賓館」として誕生した帝国ホテルは、これまで人々の出会いの場を提供してきました。しかし、2026年3月5日の帝国ホテル 京都開業や今後予定している再開発プロジェクトを見据えた時、オンライン上でも「もう一つの新たな出会いの場」を作りたいと考えたのです。それが「ANoTHER(アナザー)」に込めた想いです。
小松: この「アナザー」の意味、かなり深いなと思ってまして「なんでアナザーなんだろう」って結構皆さん知りたいんじゃないかなと思ってました。

井戸:はい。また、私たちが重きを置いているのは、やはり「Made in Japan」であること。「Made in Japan」のホテルとして日本人でもまだあまり知らない素晴らしいものを発信していくことは使命だと感じています。ですから「Made in Japan」であり、本物であることはこだわっていることの一つです。
小松:我々も日本茶というジャンルの中で、抹茶が世界中で流行しスタンダードになっている中で、いろんなブランドや商品が世の中に出回っている。その中で、「本当に美味しい日本茶」というものを伝えていきたいというモチベーションが強くありました。最初の打ち合わせを今でも思い出すのですが、その場でお互いに「本物を伝えたい」が似ていたというところが、本当に嬉しかったです。

小松: 多くの素晴らしいブランドがある中で、最終的には私たちにお声をかけてくださいましたが、アンバサダーとして商品を選ばれる時に大事にされていること、それぞれこだわりなどはありますか?
井戸:まず、「IBUKI bottled tea」(以下「IBUKI」)のボトリングティーを実際に飲んでみた時の衝撃はやっぱりすごいものがありました。こんなお茶がこの世にあったのかという。その上で「ANoTHER」での取扱商品を選定する際にこだわりがあります。

小松:そうなんですね、それはどんなこだわりなんでしょうか。
井戸:「ANoTHER」には4つの厳しい選定基準があります。「希少性」「意匠性」「ストーリー」そして「応援意識」です。私たちは、特に「ストーリー」を大切にしています。既存のプラットフォームでは出会えない価値があり、しつらえが美しく、生産者の背景が深く語れること。
「応援意識」というのは、消費の先にある「伝統を次世代に繋ぐ」ことも私たちにとって大事な責任であると感じています。お茶のパートナーを探していた際、「IBUKI」の存在を知りました。いくつかの候補がありましたが、モール立ち上げの初期にふさわしい「ハイグレードなお茶」として、直感的に選ばせていただきました。
小松:嬉しいお言葉ですね。ありがとうございます。
井戸:実際に試飲をした際の「こんなお茶がこの世にあったのか」という衝撃は忘れられません。ダシのような圧倒的な旨味の強さと、研ぎ澄まされたお茶の甘みと香り。そして無駄なものがない、ソリッドな美味しさを届けたいという、本物を追求する姿勢が選定の最大の決め手となりました。
開発の背景
共鳴した
「神は細部に宿る」
という精神

井戸: 私共が一番大事にしているのは、口に入るものとしての大原則である「安心・安全」の徹底です。そしてもう一点が、「神は細部に宿る」という考えです。作り手の方が、我が子を育てるように心血を注いだ商品には「優しさ」があって、心に響きます。そのような、商品に対する想いを僕は大切にしています。
小松: 「優しさ」というキーワード、素晴らしいですね。新しいラグジュアリーを展開しているブランドにおいてエッセンスの一つだと思います。表面的に煌びやかなものでもなく、単なる飲料ではなく、身体にスッと染み込んでいくような「違和感のない優しさ」を追求してきました。作り手の立場としても、非常に嬉しいお言葉です。
共同開発商品「USTUROI」
その味わいの真髄
小松:「ANoTHER」と「IBUKI」のこだわりを表現するために、実際に静岡の工場までお越しいただいて様々なサンプルを試しましたね。改めてコラボレーションという形で、商品開発をする上で、どのような点を重視していましたか?
井戸:はい。やはり「IBUKI」のような衝撃的なうまみの体験は実現したいなと。また、お茶の持つ、ワインのように変化する味わいを愉しんでいただきたいと思っていました。
小松: 共同開発によって誕生した「USTUROI」は、嗜好品としての日本茶の「うまみ(アミノ酸)」を引き出しつつ、日本茶らしいボディのある余韻とフルーティーさもある香りなど、一般認知の煎茶とは違う様々な表情を見せてくれますよね。このボトリングティーはどのように楽しむのがお勧めでしょうか?

井戸: 私たちが提案するのは、ワイングラスで味わう「3段階のうつろい」です。
- 研ぎ澄まされたうまみを感じる:まずは冷やした状態で。出汁のような濃厚な旨味と甘みが、真っ直ぐに届きます。
- 香り立つ変化を感じる:グラスを回して空気を含ませる(スワリング)ことで、温度が少し上がり、お茶本来の華やかな香りが花開きます。
- 氷がもたらす変化を感じる:最後にあえて氷を一つ入れます。加水されることで味が再びキリッと引き締まり、また異なる表情を見せてくれます。
一口で終わるのではなく、一滴ごとに景色が変わる。このお茶が持つ「変化の美学」を、商品名「USTUROI」に託しました。
小松:味わい方の選択肢が多いというのは、豊かさにも繋がりますよね。「飲む」という行為を通して様々な体験を感じていただきたいですね。
地域の営みを守り、
未来の景色をつくる

小松:商品を共同で開発するにあたって、実際に静岡に来ていただいた際の印象はいかがでしたか?
井戸: 静岡の茶畑を訪れた際、茶畑の周りの生活感というか、年配の方がトコトコとゆっくり歩いていたり、子どもたちの声だったり、そんな風景に懐かしさを覚えました。地域全体でお茶を守る姿に感銘を受けた一方で、同時に高齢化や担い手不足という現実も目にしました。
私たちはこれを「地域共創」の課題と捉えています。素晴らしい伝統を帝国ホテルというプラットフォームを通じて紹介し、年配の方だけではなく、30代や40代の新しい世代にその価値を繋いでいきたいのです。
小松:生産者にとって、歴史あるこの場で扱っていただけることは最大の励みになりますし、歴史と本物を重んじる「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」のアンバサダーとして広めてくださることは様々なクラシカルな産業においても意義高いと思います。今後は出品社同士のコラボレーションなど、さらに新しい出会いも期待できそうですね。

ボトリングティー「UTSUROI」
厳選された静岡県産の「やぶきた」品種を使用したオリジナルブレンドを使用。加熱殺菌をしない特別な抽出方法で、まるで「生」のような深い味わいに仕立てました。添加物を使用せず、茶葉と水だけで仕上げることで、素材本来の奥ゆきのある嗜好性をお愉しみいただけます。
商品ページ:https://another.imperialhotel.co.jp/product/ibukibottledtea-utsuroi.html

『ANoTHER IMPERIAL HOTEL』
帝国ホテルが手掛けるオンラインモールとして、2024年11月3日に開業。「もっとあなたを、驚かせたくて。」をコンセプトに、ここでしかめぐり逢えない「良いもの、良いこと」を厳選。「食べる・飲む・暮らす・楽しむ」の4つのカテゴリーで、日本各地の商品を生産者やつくり手のストーリーとともに紹介する。
公式サイト:https://another.imperialhotel.co.jp
公式Instagram:https://www.instagram.com/anotherimperialhotel_official